住宅

M-House(2008-)

プロジェクト名: M-House
計画年: 2008年8月-
計画地: 神奈川県、鎌倉市

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狭小敷地に建つ3階建て住宅。限られた空間を最大限に用いる方法を模索した。敷地の形状から、空間の基本単位を4面体とした。直方体は、必ず6つの4面体に分割できる。よって、一つの空間を最大6倍にまで用いる可能性が生まれる。現実的に可能な空間の組み合わせをスタディし、その中での最適解を探った。階段のある空間は、下からくつろぎの場、リビング、やすらぎの場、本棚を兼ねる階段空間、テラスの前の空間と、連続的につながり、空間の裏と表を交互に用いている。

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4面体が連続的な空間の運動が生み出すという子供の身体感覚を織り込んだ住宅。空間的は立体的に連続しつつ、四面体の境界線でところどころその性格を変えていく。

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Elevated Doma(2008)

プロジェクト名: 澄心寺庫裏計画
計画年: 2008年4月
計画地: 長野県上伊那郡箕輪町

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曹洞宗澄心寺の本堂横に建つ庫裏計画。庫裏内に一般の人が入れるコモンスペースをつくりたいという住職の要望にしたがって、プライベートスペースに螺旋状のコモンスペースを組み込んだ。自然な動線の流れを引き込むため、メガホンのように口の広くなったエントランスの土間から人々を誘い、外周部をめぐりながら、3階のホールへとゆっくりと上がる。庫裏外周を半周する階段部分からには、連続した開口部が外部に向けて空けられており、背後の緑豊かな山や裏庭、そしてゆったりと反り上がる大屋根を景色に取り込む。

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3階のホールは、かつて村のコミュニティとして機能した、伝統芸能などを催す場の「農村舞台」として用いることを想定している。ホールからは、緩やかな丘の斜面と街の風景が一望できる。1階と3階のホールを結ぶ導管によって、上階での人の様子、アクティヴィティ、空気、光、風、声、音、におい、ざわめきといったものが、下階に伝わり、人々の動きを誘う。

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プライベートな住宅の領域は完全に独立して用いることができるが、住宅部分と共用部分はホールで接し、必要に応じてどちらにも用いることのできる緩衝ゾーンとしてのテラスも用意されている。

J+J House(2008)

プロジェクト名: J+J House
計画年: 2008年4月
計画地: 神奈川県、横浜市青葉区
備考: 林要次と協働

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二つのJ字型のヴォリュームを組み合わせることにより、閉じられているけれども通り抜けができる空間を生み出す。中央にアトリウム化された中庭があり、隣り合う各部屋は、中央の中庭と結びつく。エントランスと中庭、浴室と中庭、ガレージと中庭、リビングと中庭といった組み合わせによって、各空間は拡張される。中庭は複数の用途に用いられ、シンプルな形態の中に多様な空間が生み出される。

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Tesseract(2002)

プロジェクト名: ウィークエンドハウス「テセラクト」
計画年: 2002年06月
計画地: 石川県、辰口町

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斜面地を利用した週末住宅。住宅全体は、水回り、書斎などを集めた閉鎖的な部分(平地)と、リビング、ダイニングを含む開放的な部分(斜面地)に分けられる。斜面に持ち出された部分は、平面的、断面的に傾斜が加わっており、内部の空間に立体的な奥行き感を生み出している。建築を斜行しながら移動する動線は斜面と連続することにより、斜面の一部を建築に取り込んでいる。持ち出しのヴォリュームに吊られたガラスボックスからは周囲の豊かな眺望が一望できる。擁壁に仕込まれた反射板が映し出す形態の全体像は、四次元立方体(=テセラクト)を三次元に投影したものでもある。

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