6. 設計の依頼について(FAQ)


お仕事の依頼を考えられている方

設計の依頼を考えられている方、また取材や講演希望、原稿執筆などその他の依頼についても、どうぞお気軽にお問い合わせください。以下、よく受ける質問についての回答です。

Q1. 設計の依頼を漠然と考えているのですが?
A1. どうぞお気軽にお電話やメールにて、ご連絡ください。その後、事務所に来て頂いて、直接お話できれば幸いです。まだどうなるのかはっきりとしないご相談でも、まったく構いませんので、どうぞご遠慮なくお問い合わせください。この段階で、報酬を頂くことはありませんので、どうぞご安心下さい。

Q2. 遠方なのですが、依頼できますか?
A2. 遠方の方(東京と金沢に対して)の場合も、特に問題はありません。まずはご一報ください。何かの機会に近くに伺うこともあるかもしれません し、距離は大きな問題ではありません。普段も、東京と金沢を往復しています(交通費実費を頂ければ、こちらからお伺いいたします)。

Q3. まだ土地の購入前ですが、相談できますか?

A3. 当事務所では、土地の取得に関する相談もさせて頂いております。候補の土地などありましたら、土地の情報などお持ちください。土地の金額が妥当か、建築するにあたって条件はどうか、同じような条件で他にもっとよい土地がないかなど、お気軽にご相談下さい。中には不当に高い土地ということもあります。不動産の専門家ではありませんが、公示地価や路線価からみて、考えられることなどをアドバイスできます。不動産専門家の知り合いもおります。この段階からご相談頂いた方が、より建築の可能性を広げられる場合があります。

Q4. 設計相談では、主にどのようなことを話し合うのですか?
A4. まずは土地の条件、大体の予算、空間のイメージなどお聞かせください。雑誌のコピーなどを持ってきてもらってもよいですし、口頭で説明してもらっても大丈夫です。その他、様々な希望があるかと思います。そういったことをざっくばらんにお話頂ければと思います。できる限り詳しくご希望や考えられていることをお聞かせください。 それらの条件やご希望をもとに、検討を始めさせて頂きます。どのようなことが出来るのか、様々な可能性を検討した上で、ご提案いたします。

Q5. 新築住宅以外の相談もできますか?
A5. よく訊かれますが、特にできない設計はありません。住宅はもちろん、改装、店舗等の内装から、集合住宅、別荘、オフィスビル、ギャラリーなど、どんな依頼もお受けします。事務所在籍時やコンペでは、東京や京都の都市計画といった巨大プロジェクトも経験しましたし、3万平米強の店舗改装計画も担当いたしました。逆に、ごく小さな設計でも問題ありません。

Q6. まずは第一案を見てみたいのですが?
A6. 具体的な条件が決まっていれば、ご相談の内容をもとに、図面や模型、あるいはCGなどを用いた提案をいたします。規模に応じて、2週間から1ヶ月程度で、 第一案を提示いたします。どのような建物や空間が出来る可能性があるのか、プレゼンテーションさせて頂ければ幸いです。プレゼンテーション一式は、 3-15万円を費用としてお申し受けます(100平米程度の住宅の場合は3万円程度とお考えください)。ただし、ヴォリューム・スタディ程度(法規を満たしてどれくらいの建物が建つのかといった検討プラスアルファ程度)であれば、無料でご提案できます。まずはそちらで判断して頂いて構いません。

Q7. 具体的に話を進めたいのですが?
A7. もし第一案を気に入られ、他の可能性も見たい、もしくはより案を展開させたいということになりましたら、話を進めさせて頂きます。契約に至った場合は、先のプレゼンテーション一式費用は、設計料から差し引かせて頂きます(その費用は設計料の頭金にできます)。プランについては、以後、満足のいくところまで打ち合わせを重ねさせて頂きます。図面の他、模型、CGパース等によって、内容をご確認頂きながら、詳細を煮詰めていきます。

Q8. 設計料はどのくらいですか?
A8. 規模によって変化しますが、おおよそ総工費の10%前後(7%から15%程度)と考えて頂ければ分かりやすいです。これはどこの設計事務所でも、それほど変わる金額ではありません。目安として、総工費3,000万円の住宅で、約10%と考えて頂ければ幸いです。規模が小さいほど、割合がやや大きくなってしまいます。設計料の基準として、国土交通省告示第15号による建築士事務所の業務報酬基準があります。 計画の規模や内容による業務量が定められており、適当に決められているものではないことなど、ご説明させて頂ければ幸いです。設計料の料率は、規模、構造形式、用途、所在地などによって、決められます。なお、構造計算が必要な場合(規模の大きい場合)、別途構造計算費用が必要となりますこと、どうかご了承ください。

Q9. 建築家に頼むと、ハウスメーカーに頼むより高いのではないですか?
A9. ハウスメーカーと建築家は、大きな棲み分けをしています。ファッションでいえば、前者がレディ・メイド(既製服)もしくはプレタポルテ(高級既製服)、後者がオーダー・メイド(注文服)もしくはオート・クチュール(高級仕立て服)だといえるでしょう。建築家に頼むことは、その敷地、その条件、そのお客様だけの一品物を頼むことに当たります。ハウスメーカーの見積書では、設計料を取らないか非常に少なく書かれていますが、実際にはテレビCMなど広告費、営業費、住宅展示場の建設維持費、開発費などで、建物以外にかかる費用は30-40%といわれています。ですので、設計料と書いていなくても、設計料に当たる もの(建物の建設にかかる以外の費用)は、何らかの形で含まれています。総工費の10%程度という金額は、決して高い物ではないことをご理解頂ければ幸いです。それに加えて、上述のように、建築家は既製服では対応できないような空間を、一品生産であらゆる可能性を追求してつくります。もし住宅を建てたくて、 迷っている方がいましたら、上記を御参考ください。

Q10. 建物が出来上がるまでにどれくらい時間がかかりますか?
A10. 新築住宅の場合、設計期間と工事期間をあわせて、おおよそ1年前後と見て頂ければ幸いです。10ヶ月くらいの場合もあれば、お急ぎでない場合、1年半ほどかける場合もあります。内装、改装の場合、急を要する場合も多いと思います。出来る限りの対応をいたしますので、スケジュールについてもご希望を言って頂ければ幸いです。

Q11. どんな設計をするのですか?
A11. どうぞこれまでの作品などをご覧下さい。しかし建築はお客様との時間をかけた協働作業でもありますから、お客様に応じた建築作品ができあがると考えて頂ければ幸いです。また、過去にとらわれず、毎回つねに新しい可能性を追求していきたいと思っています。

(松田達)

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